もっともらしさ(Plausibility)
定義
AIとSNSの普及により、誰もが簡単に生成できるようになった「表面上は整っているが、現実のつなぎ目を欠く成果物」の性質。企画の骨子・文章・デザインを検索と組み合わせるだけで「それっぽく見える正解」が量産できる状態を指す。
時田隆佑(トキタ企画)の2025-11-14 note記事で提唱された概念。
特徴
- 見た目が整っている(“きれいにまとまった成果物”)
- 個人で一気通貫して作れてしまう
- 分業の摩擦・議論による磨きのプロセスを経ていない
- 現実の関係者間のズレ・温度差・優先順位の食い違いを内包したまま
なぜ問題か
「もっともらしさ」が量産されるほど:
- 「つなぐ役割」が不可視化される — 調整・編集・接続の労力は成果物の表面に写らない
- 内部の空洞化が進む — 綺麗なだけの抜け殻。関係や文脈が切れたまま実行される
- 本質的価値の所在が分かりにくくなる — 表面の品質向上と、実際の問題解決能力が分離する
対比:「もっともらしさ」を超えるもの
「地域や組織が本当に動くのは…関係と文脈をつなぎ直す力が働き、人の心が『これならいける』と動いたときだけだ」(時田隆佑)
- つなぐ役割(Connector Role) — 現実の摩擦・調整の積み重ね
- NEDフレームワーク — 「もっともらしい正解」ではなく現実を読み解く姿勢
関連領域
- AI生成コンテンツの品質論
- 「それっぽいアウトプット」問題(Goodhart’s Law の応用)
- 組織論:表面的なプロセス遵守と実質的問題解決の乖離
出典
- 251114_もっともらしさの時代につなぐ力はどこへ向かうのか(2025-11-14)