行動頻度 vs 心理的熱量
定義
消費者・参加者を理解するための2軸フレーム。「何回来たか・いくら買ったか(行動頻度)」と「どれほど強くそこに惹かれているか(心理的熱量)」を独立した変数として分けて考える視点。
時田隆佑(トキタ企画)が「今の時代の『推し活』を理解する鍵」として提示(2025-11-28 note記事)。
2×2マトリクス
| 行動頻度: 高 | 行動頻度: 低 | |
|---|---|---|
| 心理的熱量: 高 | 核心ファン(理想) | 潜在熱烈支持者(見落とされがち) |
| 心理的熱量: 低 | 習慣的常連(惰性) | 一般通行人 |
最も重要な発見: 「行動頻度: 低 × 心理的熱量: 高」の象限——来店ゼロだが熱烈支持者——は行動データでは存在すら見えない。
代表事例
常連(行動高・熱量低)の例: 毎日店に来るが「近いから」「他にないから」という消極的理由。習慣ではあっても熱狂ではない。
潜在ファン(行動低・熱量高)の例: 遠方在住でまだ来店できていないが、SNSの発信をすべて追いかけ「いつか必ず行きたい」と焦がれている人。
応用場面
マーケティング・CRM
- RFM分析(Recency・Frequency・Monetary)だけでは熱量の高い非購買者が「非顧客」に分類されてしまう
- ソーシャルリスニング・アンケートによる「意志の確認」で熱量側を補完する
コミュニティ設計
- 熱量高・行動低の人が「行動しやすい環境」を整えることがコミュニティ成長のレバレッジポイント
- オンラインでの熱烈支持者をコミュニティに迎えるオンボーディング設計が重要
地域プロジェクト
- 来場者数・売上だけで事業評価しない
- 「この物語を一緒に紡ぎたい」という強い意志の存在を定性的に把握する仕組みが必要
NEDとの接続
NEDフレームワークの「Narrative(物語を読み取る)」は、まさに行動データに現れない心理的熱量を読み解くプロセスに対応する。スペックや頻度ではなく、「その人が何に共鳴しているか」を起点にする。
関連コンセプト
- 熱量でつながるコミュニティ(Passion-Based Community) — このフレームで説明できるコミュニティ形成の仕組み
- NEDフレームワーク — Narrative軸で熱量を読む
- 推す人を推す(メタ推し活) — 行動低・熱量高の人がサポーターになるケース
- ナラティブブランディング — 熱量を持つ顧客・参加者との共創設計
出典
- 251128_属性で人を語る時代の終わりと熱量でつながる推しの正体(2025-11-28)